ふじっこブログ

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日本一周・世界一周経験有の旅行会社社員のブログ

飛行機が欠航になった時の対応!払戻しor振替?シーン別に解説!

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飛行機が欠航になってしまった時の対応は? 実は 欠航理由によって対応や補償も変わってくるので、場合分けして解説していきます。大きくは天候などによる不可抗力による欠航か、機材トラブルなど航空会社都合による欠航かに分かれます。

また欠航に備えられるように、欠航になる基準解説や万が一に備えた対応策の紹介もしています。

台風など悪天候による欠航時の対応

夏〜秋シーズンの沖縄行きの便(台風)や、冬の北海道行きの便(吹雪)で特に良く起きるケースです。悪天候以外にもテロなどの不可抗力事象は全てこちらの対応になります。

往路の場合は対応策は2つありますので、どちらかを選択しましょう。復路は下記で紹介します。

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ⅰ.他の便への振替(他社便への振替はなし)

変更手数料などは一切なしで予約していた航空会社の他の空き便に変更できます。Webでも手続きできますが、欠航時は周辺時間の便でも空席は少ないです。

表示上空きがなく確約できなくても、空席待ちという概念が存在します。空席待ちの申し込みをしておけば、当日のキャンセルが出れば搭乗することもできます。

空席待ちの申込と待機は空港カウンターでのみ可能です、どうしてもより早い時間に乗りたい方は空席待ちをしましょう。
空席待ちの申し込みは空港カウンターでのみ受け付けていますので、
予約便は欠航になってしまったが何としてでも

ⅱ.払戻しの手続き(キャンセル)

欠航になったら、飛行機の搭乗自体をキャンセルして、払戻し(返金)をしてもらうことも可能です。もちろん払戻手数料など発生せず全額戻ってきます。

払戻し対応は予定出発日から10日以内に済ませる必要があるので気をつけましょう。

飛行機のキャンセル料金発生ルールの詳細はこちらで

またパッケージツアーの場合は、飛行機が欠航になればホテルもキャンセル料なしで旅行自体取消すことが可能です。

但し航空券とホテルを別々で予約している場合で旅行を取り止めたは、規約的にはホテルにはキャンセル料を支払う必要があります。但ししっかり丁寧に連絡すれば、可哀想なのでキャンセル料金請求してこないケースが多いです。ホテルの担当者次第です。

ホテルのキャンセル料金発生ルールの詳細はこちらで

航空会社都合による欠航の場合

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これまで台風などの悪天候、つまり不可抗力な理由による欠航時の対応方法を解説してきました。次は、エンジントラブルなど航空会社側の責任・事情で欠航になった時の対応です。

離陸してトラブルがあったら大惨事なので、少しでも異変があれば点検のため欠航になり得ます。故にけっこう起こる可能性があります。

ⅰ.他の便への振替
ⅱ.払戻しの手続き
ⅲ.他社便への振替はなし

3つの対応方法があり、ⅰ.とⅱ.は台風による欠航時とまったく同じです。航空会社都合の欠航時は補償が1つ増えて、他社便への振替対応もしてくれます。例えば、JALが欠航してもANAの空き便へ変更してくれます。また新幹線への変更の場合もあります。もちろん追加料金や変更手数料は一切なしです。

但し気をつけなければいけないのでは、LCCは他航空会社の代替便への変更はできないです!

復路の飛行機欠航時のホテル事情


これまで2つのキャンセル理由別の対応について解説してきましたが、復路の場合はやや選択肢の種類が変わります。

復路の場合は何がなんでも帰る必要があるのでキャンセルというパターンはほぼないですね。航空会社が頑張って、空いている中でもっとも早い便に振替てくれようとします。不可抗力の場合は自社便のみ、航空会社都合の場合は他社便もokということは往路と同じです。

復路の場合、振替が翌日便になった際、追加でもう1泊する必要があります。

・不可抗力な理由→ホテル代は旅行者の自費

・航空会社都合→ホテル代は航空会社負担

となります。ホテル代だけでなくホテルまでの交通費も同様です。航空会社が支払ってくれる場合は、基本的に実費なので領収書をもらっておきましょう。

風速○m以上で飛行機は欠航 ?

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飛行機が欠航になったときの対応を解説してきましたが、飛行機が欠航になる基準とは? 機長を中心に話し合われ、人力の判断で欠航は決められております。各航空会社ごとにマニュアルが用意されているのですが、一切発表はされていません。

つまり飛行機のルールとしては欠航となる明確な天候基準は定められておりません。空路の天候、風速、雲底高度などあらゆる事象が考慮され決定されます。

基準としては風速25メートルを超えると間違いなく欠航です。空港閉鎖レベルです。次に風速18m以上(強風域)だと、欠航になることが多いです。

飛行機の欠航はいつ決まる?条件付とは!

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もっとも気になるのが飛行機の欠航はいつ決まるのか、ということですね。いつ発表されるのか、こちらも厳密なルールはありません。航空会社もできるだけ飛ばしたいので、決定はギリギリです。基本的には欠航発表は当日、早くて前日です。

但し条件付きという概念があります。これは旅行者にとって大変有難いものなのでしっかり把握しておきましょう。

条件付きは3~5日前に便ごとに指定され、"まだ欠航と確定ではないが、当日欠航になる可能性があります"という意味です。条件付きに指定された便の予約者は、キャンセル料なしで全額の払戻しを受けることができます。※1度払戻し申請をして、当日欠航にならなかったからやっぱり予約を戻すということはできません。

天気予報で台風が騒がれだしたら、条件付きは結構簡単につきます。自分の予約便が条件付き指定をされたら、当日まで様子を見るか、キャンセル手続きをするのか選択しましょう。

飛行機の欠航情報の確認方法

各航空会社のホームページには、遅延・欠航情報の詳細が記載されていますので、そこで簡単に確認できます。リアルタイムに更新されていきます。

自分の便が欠航になったら、航空会社や旅行会社から連絡はきますが、こちらはリアルタイムとは限りません。欠航になる可能性があるときは自分で確認する習慣をつけておきましょう。

飛行機の欠航時のための保険

各大手保険会社も飛行機の欠航や遅延時に補償が適用される保険を出しています。

欠航や6時間以上の遅延のためにホテルへ宿泊せざるを得なくなったときの宿泊料金、目的地において提供を受けることを予定していたが提供を受けることができなかった旅行サービスの取消料などが補償されます。

LCCでも適用できるのでおすすめです。

国土交通省が発表している資料によると、日本の航空会社11社の7月~9月期(台風シーズン)の悪天候による欠航率は、約1%となっています。欠航は100回に1回となっております。

飛行機の欠航時の対応まとめ

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台風などの不可抗力による理由か、エンジントラブルなど航空会社事情による理由かで、欠航時に受けられる対応・保障は大きく変わってきます。

基本的には無料でキャンセルをするか、振替をしてもらうかを選択することになります。欠航決定前の条件付指定など、欠航に関わるルールを把握しておきましょう。