ふじっこブログ

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日本一周・世界一周経験有の旅行会社社員のブログ

【徹底解説】飛行機の機内持ち込み手荷物のルールまとめ!

飛行機で荷物を預けなければいけない時と、機内持ち込みしないといけない時の違いを把握していますか? 預け入れ荷物として空港カウンターで荷物を預けると、待ち時間が発生するし、ロストパッケージや荷物が傷むリスクもあります。

故にできるだけ機内持ち込みを希望する人が多いのが現状だし、僕自身もできるだけ機内持ち込みにしています。機内持ち込みできる手荷物のルールを知らないと、保安検査上で止められてしまい、周りの人の迷惑にもなってしまいかなり厄介です。

今回は機内持ち込み手荷物のルールに関する全てを徹底的に解説します。これで飛行機搭乗も安心です。

機内持ち込み手荷物と預け入れ荷物の違い

飛行機の荷物は必ず2種類のどちらかに分類されます。機内持ち込み手荷物は、チェックイン時も含め自分でずっと持っておき飛行機内に持ち込む手荷物です。預け入れ荷物は、空港カウンターで預けて到着空港で受け取る大きな荷物です。

預け入れ荷物はLCCの場合は各社独自のルールで追加料金がかかるし、JAL/ANAでもサイズのルールが異なります。一方で、機内持ち込み手荷物のルールの方が航空会社別の差が少なく非常にシンプルです。

機内持ち込み手荷物に関してのルールは、サイズ(重量と大きさ)NGな荷物の種類のみです。手荷物に関してこの2点の解説をしていきます。

飛行機の機内持ち込み手荷物サイズ(国内線):航空会社別

飛行機に機内持ち込みして良い手荷物の条件は、「ハンドバッグなど身の回り品1個と合わせて、サイズ条件を満たす手荷物1個」と定められています。機内持ち込み手荷物のサイズ条件は航空会社ごとに異なりますので、航空会社別に紹介していきます。

預け入れ荷物よりも手荷物の航空会社ごとのサイズの違いは小さく、機内持込可能を唄っているキャリーケースはどの航空会社でも持ち込みが可能です。

●機内持ち込み手荷物のサイズ(国内線):JAL

日本航空(JAL)の中でも飛行機の大きさによって機内持ち込み手荷物OKなサイズ基準が異なります。とは言え、100席以上の飛行機の場合と未満に分かれほとんどが100席以上なのでこちらをメインに把握しておきましょう。

【100席以上の飛行機の場合】

・3辺の和:3辺(幅・高さ・奥行き)の合計が115cm以内
・各辺のサイズ:W55cm×H40cm×D25cm(幅・高さ・奥行き)以内
・合計重量:10kg(22ポンド)以内
  ※合計重量はすべて、身の回り品と合わせた2つの合計重量

【100席未満の飛行機の場合】

・3辺の和:3辺(幅・高さ・奥行き)の合計が100cm以内
・各辺のサイズ:W45cm×H35cm×D20cm(幅・高さ・奥行き)以内
・合計重量:10kg(22ポンド)以内
  ※合計重量はすべて、身の回り品と合わせた2つの合計重量

 離島同士を結ぶ路線などでのみ100席以内の飛行機があります。重量制限は変わりませんが、各辺のサイズ/3辺の和の制限が厳しくなります。

機内持ち込み手荷物のサイズ(国内線):ANA

全日空(ANA)もJAL同様に100席以上の飛行機の場合と100席未満の飛行機の場合に分かれてサイズ規定があります。機内持ち込み手荷物に関しての規定は、ANAとJALまったく同じです。どちらの飛行機サイズの場合もJALと同様です。

機内持ち込み手荷物のサイズ(国内線):Peach

ピーチも手荷物規定は「身の回りのもの+手荷物の合計2個」となり、LCCでも機内持ち込みの大枠ルールはJAL/ANAと同様です。LCCの場合、預け入れ荷物は基本的に追加料金が発生しますが、機内持ち込み手荷物はJAL/ANAなどと同様費用発生せずに条件同じです。

・3辺の和:3辺(幅・高さ・奥行き)の合計が115cm以内
・各辺のサイズ:W55cm×H40cm×D25cm(幅・高さ・奥行き)以内
・合計重量:7kg以内

重量のみ異なるので要注意です。ピーチは合計10kgまで持ち込みokでしたが、2018年10月28日搭乗分より7kgに変更となりました。

機内持ち込み手荷物のサイズ(国内線):バニラエア

・3辺の和:3辺(幅・高さ・奥行き)の合計が115cm以内
・各辺のサイズ:W55cm×H40cm×D25cm(幅・高さ・奥行き)以内
・合計重量:7kg以内

ピーチとバニラエアは同じです。これまでピーチはJAL/ANAと同じ条件だったのですが、合計重量が下がりバニラエアと同じになりました。バニラエアではサイズと重量が確認済みであることを示すタグを荷物に付けられ、タグの添付が無い手荷物は機内への持ち込みができません。

機内持ち込み手荷物のサイズ(国内線):ジェットスター

ジェットスターだけ機内持ち込み荷物のサイズ規定が独特です。プラス3kgのオプションを追加購入することも可能です。

・3辺の和:制限なし
・各辺のサイズ:H56cm/W36cm/D23cm (キャリーケースなどの場合)
・各辺のサイズ:H114cm/W60cm/D11cm(スーツカバーなどの場合)
・合計重量:7kg以内 

LCCは全て機内持ち込み手荷物のサイズを超えて、預け入れになったら現地で追加料金が必要なのでより気をつけてください。

飛行機の機内持ち込み手荷物サイズ(国際線)

預け入れ荷物は国内線と国際線でサイズが異なるのですが、機内持ち込み手荷物は国内線も国際線もサイズの規定は変わりません。機内持ち込み手荷物は飛行機サイズによる違いしかなく、国内/国際共通ルールなのでシンプルです。

下記で紹介していく、持ち込み可能なものの条件(液体など)は国内/国際線で変わる部分あるので要注意です。

機内持ち込み手荷物の「身の回り品」とは?

機内持ち込み手荷物の条件は全航空会社において、「ハンドバッグなど身の回り品1個と合わせて、サイズ条件を満たす手荷物1個」とされます。「身の回り品」とは?どこまではを指すのか良く質問されます。

各社のホームページには、「身の回り品」=「ハンドバッグ、カメラ、傘など」と表現されております。ハンドバッグのサイズに関しては正直そこまで気にする必要はないです。僕が旅行会社で勤務していた時も含め、身の回り品のカバンが大きすぎて止められたということは聞いたことがありません。

但し合計重量は、身の回り品も含む2つの重量なので、身の回り品が大きすぎると合計重量で引っかかってしまう可能性があります。気をつけましょう。

飛行機のNG荷物の3つのパターン

機内持ち込み荷物のサイズ規定は航空会社ごとに異なる部分もありましたが、機内持ち込みできない荷物の種類は基本的に全航空会社共通です。飛行機の荷物で気をつけなればいけないパターンは次の3パターンに分けられます。

①機内持込手荷物NG、but預け荷物OKな荷物
②機内持込手荷物OK、but預け荷物NGな荷物
③機内持込手荷物NG、and預け荷物NGな荷物 

①機内持込手荷物NG、but預け荷物OKな荷物

基本的には機内持ち込み手荷物の方が基準が厳しいので、②よりこちらのパターンの方がメインです。基本的にはハイジャック防止用に武器となり得るものは機内持ち込み禁止です。あと気をつけるべき荷物はスプレーです。スプレーや鋭利なもの預け荷物に入れる必要があります。

・ナイフ、ハサミ、ゴルフクラブ、バットなど
・日用品・化粧品のスプレー類
・化粧品など含む液体で規定量を超える分(1容器あたり0.5kgまたは0.5リットル以下で、一人2kgまたは2リットルまで。国際線だと0.1kg以下の容器)
・2個目以降のライター

②機内持込手荷物OK、but預け荷物NGな荷物

基本的には機内持ち込み手荷物の方が荷物審査基準が高いので、こちらのケースはレアです。預け荷物NGな荷物が発覚すると後で勝手に破棄されます。

・ライター・マッチ
  ー ライターは機内持ち込み可能ですが、1人1本までと決められています。
・リチウム金属・リチウムイオン電池単体
  ー 馴染みない名前ですが、モバイルバッテリーはリチウムを用いたものが多く該当します。

こちらはルールではありませんが電子機器類は機内持ち込み手荷物とすることをおすすめします。預け荷物は雑に扱われることもありパソコンが故障した事例などあります。

③機内持込手荷物NG、and預け荷物NGな荷物

機内持ち込みでも預け荷物としても不可な荷物、すなわち飛行機に乗せることができない荷物もあります。

・ガス、燃料、火薬、毒性・酸化性物質などの危険物
・アルコール度が70度を超えるお酒
・塩酸や漂白剤など
・スプレーで0.5L又は0.5kgを超えるもの

スプレーは機内持ち込み手荷物では一切NGですが0.5L又は0.5kg未満であれば預け入れ荷物に入れることはOKです。

良く悩まれる機内持ち込み手荷物を一挙紹介

機内持ち込み手荷物できるかどうか上の基準の通りなのですが、ピンポイントで良く質問されるものに関して、機内持ち込み手荷物として扱えるのかいなか回答します。

気になる機内持ち込み手荷物:液体

ある一定のルールを守れば機内持ち込み手荷物に液体を入れることは可能です。
国内線の場合は下記の2点をのサイズ/入れ方を守ればOKです。

・1容器あたり0.5kgまたは0.5リットル以下に分けて収納
・一人あたり合計2kgまたは2リットルまで

国際線での液体の機内持ち込みは、国内線より厳しい基準となっています。1容器あたりのサイズが変わっています。

・1容器あたり0.1kgまたは0.1リットル以下に分けて収納
・一人あたり合計2kgまたは2リットルまで
・全ての容器をジッパー付き透明プラスチック袋に入れる(縦横合計が合計40㎝以下)

飲み物に関しては保安検査場で全て捨てられます。但し保安検査場を通り出国手続きの後に購入した飲み物は機内持ち込み可能です。

気になる機内持ち込み手荷物:スプレー

スプレーの機内持ち込みは完全NGです。スプレーは0.5L又は0.5kg未満であれば預け入れ荷物に入れることはOKです。

気になる機内持ち込み手荷物:傘

傘は基本的に機内持ち込み手荷物として扱ってOKです。先が極端に尖りすぎている傘だと鋭利なものとして持ち込みを禁止され預け入れる必要ありますが、大体の傘は持ち込みOKです。

気になる機内持ち込み手荷物:カミソリ

カミソリも基本的には機内持ち込み可能なのですが、要注意です。T字型も含め、一応カミソリの刃の長さが4cm未満の場合は機内持ち込み手荷物OKとなっています。

4cm基準曖昧だしスタッフの裁量で変わる部分があるので、できれば預け入れにした方が良いです。電気シェーバーは基本的に刃が隠されているので確実に機内持ち込みOKです。

気になる機内持ち込み手荷物:バッテリー

バッテリーは機内持ち込み手荷物にすることは可能です。逆に預け入れ荷物に入れることがNGで確実に機内持ち込みする必要があります。

というのも多くのモバイルバッテリーにはリチウムイオン電池が使われています。リチウムイオンとライターのみパターン②で絶対に機内持ち込みにしないといけないと説明したレアなパターンです。

預け荷物NGな荷物が発覚すると後で勝手に破棄されますが、キャリーケースに入れていたモバイルバッテリーが捨てられてしまったケースはかなり多いです。 

飛行機の機内持ち込み手荷物のまとめ

飛行機の機内持ち込み手荷物のルールは、サイズ(重量と大きさ)と禁止荷物種類の2つがあります。持ち込み手荷物をできる基準をしっかり把握して、できるだけ機内持ち込み手荷物に収めれた方が便利です。

預け荷物がある場合も荷物の種類に応じて最適な方に入れないと空港でバタバタすることになるので荷物ルールの最低限の把握をしておき、飛行機を快適に乗りましょう。