ふじっこブログ

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日本一周・世界一周経験有の旅行会社社員のブログ

【飛行機座席ランク】座席クラス別の違い/サービスの特徴を徹底解説

飛行機には1つの機体内にも複数の座席ランクがあります。ファーストクラスはもちろん有名ですがそれ以外にも多くの種類があり、国内/国際別・航空会社別に座席クラスの種類と特徴を紹介します。

またファーストクラスなどの座席ランクのサービスの違いや魅力を解説します。

搭乗する前の出発空港のチェックインやラウンジのほか、機内食、CAのサービス、そして飛行機を降りた後も流れてくる荷物の順番など、ファーストクラスやビジネスクラスの利用者は優遇され、手厚いサービスを受けられます。

国際線の座席ランク

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同じ航空会社でも国際線と国内線で使用する機体、及びに扱われている座席ランクが異なります。まずは国際線の座席ランクから紹介します。

国際線の座席ランク:JAL/ANA/海外航空会社

国際線では、どの航空会社でも次のようなクラスに区分されています。

Rank1:ファーストクラス
Rank2:ビジネスクラス
Rank3:プレミアムエコノミークラス
通常:エコノミークラス
FSC(フルサービスキャリア)は基本的に座席ランクの種類は全般共通です。最大4つで機体の大きさ次第でいずれかが省かれている場合はあります。
 
各座席ランクのメリットや詳細は下記で紹介します。

国際線の座席ランク:LCC

LCCにはJAL/ANAのようなファーストクラスという概念はないですが、実はビジネスクラスはあります。

LCCの座席ランク別の詳細紹介も下記でしますが、FSCのビジネスクラスよりはサービスクオリティは落ちます。FSCの通常席よりは良い待遇を受けられます。

国内線の座席ランク

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国内線は各航空会社ごとに異なる座席ランクを持っています。あまり知られていませんが、国内線の座席ランクはかなりお得です。特に移動にこだわりがない人でも使う価値はあります。

低価格で価格以上のクオリティアップをできるコスパの良い座席ランクが多いです。

国内線の座席ランク:ANA

国内線の場合、ANAの座席区分は次の2つのみです。

・プレミアムクラス
・普通席

普通席の運賃に追加料金9000円を支払うことで、プレミアムクラスへアップグレードできます。1時間でつく路線でも、2時間以上かかる路線でも9000円でm全路線一律の料金です。
ANAのプレミアムクラスは下記のようなメリットがあります。
・シートが普通席より大きい
・アメニティが豊富(良い枕・高性能ヘッドフォンなど)
・出発空港で専用ラウンジの利用
・機内食やお酒を頼める

国内線の座席ランク:JAL

JALではグレードの高い順に、次のような座席区分があります。

・ファーストクラス
・クラスJ
・普通席

普通席の運賃に追加料金8000円を支払うことで、プレミアムクラスへアップグレードできます。ANAプレミアムより1000円安いですが、受けられるメリットはほぼ同じです。

・シートが普通席より広い
・アメニティが豊富
・出発空港で専用ラウンジの利用
・機内食やお酒を頼める

JAL座席ランクの最大メリットは、追加料金1000円でアップグレード可能なクラスJです。ファーストクラスよりは小さいですが、普通席より座席の幅や間隔が広くレッグレストも設置されています。とても快適です。

僕自身もクラスJには良く乗りますが、キャンセル待ちになることが多いほど人気です。クラスJも飛行機の前方にあるので、飲み物も先に持ってきてもらえます。

国内線の座席ランク:ジェットスター

ジェットスターの座席区分は以下の3つです。

・エクストラ・レッグルーム・シート
・アップフロントシート
・スタンダードシート

LCCは基本的に追加料金を払わないと普通席内での座席指定もできませんが、ジェットスターは無料で座席指定が可能な予約プランがあります。
Starter Plusでの予約...無料でスタンダードシートから座席指定可能。Starterとの料金差額は1450円(通常期)or1650円(繁忙期)です。
Starter...座席指定するには下記の追加料金が必要です。

Starter予約プランにて座席指定をする場合は下記料金となります。※当日の空港またはコールセンターで座席指定をする場合は+100円の座席指定料金になります。
【スタンダードシート】
座席指定料金は660円です。下記2つ以外のシートです。
【アップフロントシート】
座席指定料金は870円です。出入り口に近い座席で、より早く飛行機から降りることができる席です。
【エクストラ・レッグルーム・シート】
座席指定料金は1180円です。シートの間隔・足元が広い座席です。

国内線の座席ランク:ピーチ・アビエーション

ピーチ・アビエーションの座席区分は以下の4つです。

・ファストシート
・スマートシート
・プレジャーシート
・スタンダードシート
  + スペースシートオプション

ピーチも当日の空港またはコールセンターで座席指定をする場合は下記料金+330円の座席指定料金になります。ピーチはLCCの中で座席クラスが多い方です。
【スタンダードシート】
座席指定料金は600円です。非常口座席より後ろにあたる14列目~30列目の座席で、プレジャーシート以外が全てスタンダード席となります。

【プレジャーシート】
座席指定料金は850円です。前方6列目から11列目の全てと14列目から30列目の窓側の座席です。先に出やすい前方と窓側です。

【スマートシート】

座席指定料金は1100円です。前方2列目から5列目の全てと非常口に近い前方から12列目~13列目にある座席です。より早く降りやすい座席と、非常口付近12/13列目は他よりも座席が広めです。
【ファストシート】

座席指定料金は2200円です。最前列となる1列目の座席です。全てで6席となります。スタンダードシートよりも座席が広く、乗り降りがもっともスムーズです。

ピーチにはスペースシートオプション(3000円)というサービスがあり、一定以上の空席がある場合のみ使え流、自分の隣の座席も自分の座席として確保できるサービスです。

国内線の座席ランク:バニラエア

バニラエアの座席の区分は以下の3つです。

・リラックスシート
・アップフロントシート
・スタンダードシート

バニラエアは座席指定料金が路線(=距離)によって異なります。
【スタンダードシート】
座席指定料金は500円or700円です。
【アップフロントシート】
座席指定料金は600円or1000円です。スタンダードシートのなかでも、前方2列目から5列目の座席で、搭乗時・降機時に便利です。
【リラックスシート 】
通路・非常口そばのため、足元に余裕がある座席です。

国内線の座席ランク:春秋航空日本(スプリングジャパン)

春秋航空日本の座席の区分は以下の3つです。

・コンフォートシート
・レッグシート
・スタンダードシート

上から順に座席の足元が広くなっていきます。

座席ランク別サービス違い:ファーストクラス

ファーストクラスはもちろん良いということは分かりつつも、では実際どのようにサービスが異なるのか、どんな魅力があるのか解説します。

・地上でもレア級な有名シェフの本格コースを楽しめる
・座席はフルフラットになる
・高性能なマットレス・かけ布団・枕が用意
・その他アメニティも揃っている
・専用の客室乗務員がついて常にサポート体制
・ビジネス・ファースト専用レーンでチェックイン可
・保安検査優先レーンを利用可能
・預け入れ荷物をカートに載せたままチェックイン可能
・航空会社ごとに空港専用ラウンジを利用可
・手荷物は3個まで預けられる(各重量32kgまで_通常は2個まで)
・到着空港で、預け荷物が優先的に出てくる

チェックイン時に待たずに優先的に搭乗できる特権や到着時に荷物も待たずに優先的に出てくる時短サービスもバッチリです。実際の機内での過ごし方は、移動の域を越しもはや1つの体験ですね。眠り心地もホテルかのような感覚になれます。

座席ランク別サービス違い:ビジネスクラス

ビジスネクラスのメリットは、このようなところです。
・有名シェフの本格コースを楽しめる
・座席はフルフラットになる場合もある
・高性能なマットレス・かけ布団・枕が用意
・その他アメニティも揃っている
・専用の客室乗務員がついて常にサポート体制
・ビジネス・ファースト専用レーンでチェックイン可
・保安検査優先レーンを利用可能
・預け入れ荷物をカートに載せたままチェックイン可能
・航空会社ごとに空港専用ラウンジを利用可
・到着空港で、預け荷物が優先的に出てくる

つまり、ファーストクラスとの違い(ファースにありビジネスにないもの)は下記です。
・食事のランクはファーストとは異なる
・座席の広さ
・手荷物は3個ではなく、通常と同じ2個
・サポートしてくる客室乗務員の数

ビジスネクラスは座席がフルフラット(完全に眠れる状態)になるかどうかは路線次第です。長い距離の場合はビジスネクラスでもフルフラットな場合が多いです。

座席ランク別サービス違い:プレミアムエコノミー

プレミアムエコノミーはエコノミークラスの1.2~2.0倍くらいの価格で、クオリティアップできかなりお得です。最近取り入れている航空会社が増えてきています。

・エコノミーより豪華な食事・飲み物
・座席の足元が広い
・ビジネス・ファースト専用レーンでチェックイン可
・航空会社ごとに空港専用ラウンジを利用可

 ビジネスクラスにあって、プレミアムエコノミーでできないことは下記です。

・料理のクオリティは変わる
・座席クオリティはエコノミーの方が近い
・高性能なマットレス・かけ布団・枕が用意
・その他アメニティも揃っている
・専用の客室乗務員がついて常にサポート体制
・保安検査は通常エコノミーと同じ
・到着空港で、預け荷物が優先的に出てくる

座席ランク別サービス違い:LCCのビジネスクラス国際線

総じるとFSCのビジネスクラスよりはサービスクオリティは劣りますが、FSCのエコノミークラスよりは良い体験ができます。もちろん下記のサービスは、LCCでもビジネスクラスの場合は無料です。

・コース料理付
・飲み物は飲み放題
・優先搭乗されます
・座席の幅と間隔がかなりエコノミーより広い
・ディスプレイにて映画見放題

保安検査場の優先入場や、預け荷物が先に出てくることなどはないです。またフルフラットの座席がないことがFSCのビジネスクラスとの差分ですかね。

座席ランク/座席クラス別の違いまとめ

飛行機の座席ランク別に特徴をまとめました。航空会社別、国内/国際で変わる部分もありますが、全飛行機である程度共通基準はあります。

自身の望む体験と予算の兼ね合いから選択しましょう。国内線の座席クラスは1000円前後で快適さが変わるので、特におすすめです。

座席指定のコツや、おすすめの席の選び方はこちらで紹介します。